VOICES

社員紹介

渡辺農事と農家・消費者をつなぐ
「園芸センター」で、両者に橋をかける

営業部営業2課(園芸センター) / 2021年入社

平川 陽可

Hirakawa Haruka

フラワーコーディネート学科卒業。農業高校では草花専攻、専門学校ではフラワーアレンジメントを学んだ。一時期アニメも専門的に学ぶなど様々な方向にアンテナをはっている。好きな草花を一つ挙げるならラナンキュラス。時期にはこの花苗の販売もしており、お客様への情報提供についてもいつも以上に熱が入ってしまうそうだ。

野菜の種苗メーカーとして知られる渡辺農事ですが、「園芸センター」というエンドユーザー向けの直営小売販売店もあり生産農家のお客様だけでなく、家庭菜園を楽しむお客様も数多く来店されます。その中で私は接客販売を中心に、そのほか事務作業もしています。園芸センターには温室があり、野菜苗だけでなく花苗も販売しています。もちろん肥料や農薬も取り扱っており、繁忙期では1日に数百名以上のお客様にご利用いただいています。

花を専門的に学んできた私は、野菜や肥料などに関する知識が、正直まだ不十分です。農家のお客様の方が詳しいケースもあり、教えていただくことも多いです。一方でわからないことがあれば、園芸センタースタッフのほか研究農場のスタッフに聞くこともあります。新人研修で各部署を回ったときを思い出し「この種子、苗についてはあの人が詳しい」と勘が働きます。得た情報はエンドユーザーの方が理解しやすいように、手作りのチラシにポイントをまとめお渡しすることもあります。皆さん、とても喜んでおられますね。

自ら積極的に新しい知識を吸収し、お客様に還元する努力は徐々に実りつつあります。農家の方から「この前買った農薬、とてもよかったよ」と言っていただける機会も増えてきました。いつ聞いてもうれしい言葉です。上司から「平川さんの話し方は柔らかくてよい」と褒めてもらいましたが、この接客スタイルをベースにお客様にもっと喜んでいただけるよう、さらに知識を増やしていきたいです。

開発・販売するのは一粒の種でも、
そこから育っていく信頼関係の実はとても大きい

営業部営業1課 / 2022年入社

小林 千聖

Kobayashi Chisato

農学部卒業。中学校ではバスケットボール、高校は弓道部、大学でも再びバスケットボールをするなどスポーツが大好き。農業への思い入れは非常に強く、中学生の頃から土に触れることが好きで、世界の食糧事情の未来について考えることが多かった。当社のインターンシップに参加し、先輩社員の温かい人柄が入社の決め手に。

渡辺農事の事業は生産者・農家を間接的にサポートしていける仕事です。営業の役割は各地の取引先種苗店やJAに当社の種を紹介し、実際に農業生産者に継続的に使っていただけるよう提案していく仕事。そのため農業生産者に試作をお願いし、結果が良ければその評価をまとめ、他の産地にも使っていただけるよう提案していきます。

今はまだ先輩に同行し仕事を覚えている最中ですが、生産者の方から直接「渡辺農事の種でいいのがとれたよ! 来年はこれぐらい用意しておいてね」と言われると、もちろん先輩の営業努力の結果なのですが、すごくうれしくなります。毎年、必ず当社の種を使っていただけるわけではない中で、この言葉は「来年も使うよ」という意味。営業冥利に尽きるってこういうことなんだと思います。私たちが売っているのは種一粒ですが、その種から人の温かみが伝わってくる仕事です。

まもなく先輩同行から外れ、自分一人で営業に出るエリアも決まっており埼玉県・栃木県そして東京都を担当する予定です。研修を経て実感していることの一つが、この種一粒から始まる生産者さんとの信頼関係づくりの大切さ。都市圏ならではの難しさも抱えておられるはずで、そんな生産者を支援するという入社時の目標を実現したいと考えています。種苗店、JAや生産者を訪問した際に「渡辺農事の新人が来た」ではなく、「渡辺農事の小林が来てくれた」と感じていただけることが目下の目標。ライバルも多い業界ですが、しっかりと取引先そして生産者の皆様の信頼を勝ち取りたいと思います!

野菜の育種開発の世界に会社の規模は関係ない。
若手が挑戦できる環境がここにある!

岩井研究農場 / 2019年入社

山岸 稜

Yamagishi Ryo

生命科学部応用植物科学科卒。大学では植物の病気について学び「ハーブに発生する微小害虫」を研究。熱心な研究者・開発者である一方、多彩な趣味人でもある。学生時代は軽音サークルでベースを担当しオリジナル曲の作詞作曲も。現在は水槽2台で熱帯魚を飼育しており、ミステリー小説も好きで読み耽っている。

研究開発職として入社し最初に任せてもらった品目がニンジン、トウモロコシ、カブでした。一人でこれだけ多くの品目を任せられます。そして今はここにネギも加わりました。ニンジンに比べてネギは作型が多く栽培期間も長い野菜です。その分、実際の生産現場において求められる耐病性や作業性などの特性が多く着眼点をかなり細かく設定し育種しなければなりません。

一口に育種といっても、この着眼点がズレてしまうとなかなか成果は実りません。またネギは播種から収穫まで栽培の工程が多く特性の調査のための栽培管理が少々難しい野菜ですが、だからこそ取り組み甲斐は大きいです。実際にネギ農家を訪れることもありますが、厳しいことを言われるようなことはまだありません。どちらかというと教えてもらえることの方が多いです。

たくさんの品目を担当することで、若手であっても知識を増やせるのは事実です。大きな種苗メーカーの場合、入社して2、3年はまだ先輩に付いて仕事を学んでいる段階かもしれません。しかし当社ならかなり早いうちから担当の品目を持ち、「ニンジンなら山岸」というように自分の責任で仕事を進めていける裁量権を与えてもらえます。野菜品種の育種開発は、大きな会社も小さな会社も公平にチャレンジできる世界。ニンジンを例にとると、一部の品種が市場を占めていますが、努力次第で小さな種苗メーカーが市場をひっくり返すことができる業界です。やりがいは大きいと思います。

新人に仕事を任せてくれる社風。
開発者としての知識・経験が倍速で得られる種苗メーカー

岩井研究農場 / 2022年入社

髙橋 賢多

Takahashi Kenta

大学院農学専攻修了。院での研究は小麦の収穫量を増やすための品種改良で、世界の課題になっている小麦不足の解決を目指す社会的意義の高いテーマだった。一方で趣味の時間も持ち、サッカー観戦で気分転換。主にヨーロッパのサッカーを中心に観ている。実家は花卉(かき)栽培農家で農業生産の現場をよく知る一人。

実家が花卉(かき)栽培農家で、幼いころから自然と農業生産に触れてきました。農業に関わる企業はたくさんありましたが、当社は生産者・消費者・流通会社それぞれの立場の人が共に恩恵を受けられるような育種を考えている点に共感し入社しました。

私は研究開発職ですが新人研修では半年間様々な部署を経験し、その経験は育種開発において様々なヒントを与えてくれます。研修では実際に農家の収穫作業にも参加でき、現場のおもしろさや大変さを知るだけでなく、同期や同僚との絆も深められるよい時間になりました。当社にはユニークで温かい人間力豊かな社員が多いです。

現在は先輩が担当しているキャベツ、レタス、大根の品種改良を、学びつつ行っています。キャベツを例にとると、種を蒔き、苗を育て、植えて収穫する一連の栽培において、良いものがあればそれを交配し、様々な形質、形状、耐病性などを調査しながらさらに良いものにしていきます。大学院の教授が元ブリーダーということもあり、大学院での研究内容を応用できる部分が割と多く、勉強しててよかったと思います。まだ入社1年目社員ですがスーパーに行きキャベツを見ると、葉色や球形をついチェックするようになり職業病も現れるようになりました。

当社は新人にちゃんと仕事を任せてくれる会社。まもなく先輩から離れ独り立ちする予定です。新しい品種を開発し、農家の皆様に使っていただくことが目標であり大前提。農家の高齢化も進んでいますので、作業性や気象にも配慮した育種開発など、やってみたいことがたくさんあります!

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